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欧州金融危機で世界経済は減速 どうなるブラジルの景気 ㊤

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興味深い連載記事ですね、続きがとても気になるところです^^
しかし今のご時世、今年一年(≒ 一年後の姿)を予想する事は極めて難しいですよね。。。
さて、2012年のブラジルはどうなることやら…

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■欧州金融危機で世界経済は減速 どうなるブラジルの景気 ㊤

「一年の計は元旦にあり」―。日本ではこのように言って年始を祝うと共に、新しい気分でその年の計画を立てたり、意気込みを語ったりする習慣があります。私共ブラジルのこれからの生活はどのようになっていくのか? 誰しも気になるところですが、この年の始めにあたり少し考えてみましょう。

まず、ブラジルを囲む世界の情勢ですが、ギリシャとかイタリアが国として赤字で、外部の援助なしでは破綻すると言われているほどです。スペインなどは4人に1人が失業しているという不景気です。他方、世界経済のリーダー、米国や中国も昔のような勢いはなく、2012年は経済の減速が見込まれています。これら世界の中にあって、ブラジルの私たちの生活は今年どのようになっていくのでしょうか? 以下皆様と一緒に検討してみましょう。

景気の話で今年まず考えられることは、サラリオ・ミニモ(最低賃金)の引き上げです。今年は前倒しで1月からの実施で、今までの545レアルが622レアルになります。これは名目14.13%のアップで、これからインフレ分を差し引いても実質7.5%の引き上げとなります。しかもこの引き上げ率は年金とか各種料金にも適用されますから、景気への影響は大きい。一人ひとりの金額は小さくとも数がありますので国としての支出増は約10億レアルになります。しかもこの階層の人たちは「宵越の金は持たねえ」で、金が入ればすぐ使ってくれるから、ありがたい。10億のお金は商店に入り、商店は生産者に払い、で市場に循環します。国の経済成長率を0.4%押し上げる効果があるとのことです。例年、1月、2月は休暇とかカー二バルとかで経済活動が低下するのですが、これを押しとどめてくれるでしょう。

では、実際の生産面、自動車部門を見てみましょう。今年の生産、販売は前年以上で、販売は363万台、前年比5%近いアップが計画されています。さらに、新規工場の増設、建設投資もありますから、景気を下支えしてくれるでしょう。税制面での優遇措置を受ける冷蔵庫、洗濯機や家電などは、化学製品、民間建設資材などと共に成長が見込まれます。他方、繊維関係、履物関連などはすでに市場が成熟しており、あまりの伸びは期待出来まいとされています。

工業と並んで景気に大きな影響を与えるものに農業がありますが、天候などの自然条件にその成果が左右されるところがあります。昨年末から南部諸州では日照りが続き、トウモロコシ、フェイジョン豆などの減収があり、被害は10億レアルほどと言われています。米国のシカゴの穀物市場ではこれらの減収を見越して、12月から価格が10%ほど上がっていますので、喜ぶ人あり、悲しむ人ありでしょう。

いずれにしても作物が採れ、価格が上がれば農村地帯が潤い、地方都市から景気がよくなります。また、大豆、砂糖、コーヒーなどの輸出が伸びれば外貨が大量に流入し、これも経済に大いにプラスとなります。穀類で昨年並み、1億6千万トンの豊作になって貰いたい、とこれはサンペードロに祈りましょう。(つづく)

◆駒形秀雄=機械輸入商社役員。komagata @uol.com.br

http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/7380/cat/95