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ブラジル 欧州職人急増 人手不足で賃金上昇、安定雇用生む成長率

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「ブラジルを目指す外国人が増えつつある」ようです。って、まぁ僕もその一人なわけですが…^^; 特にヨーロッパは自国の状況もありますし、多そうですね。あ、日本も一緒ですかね?^^;

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■ブラジル 欧州職人急増 人手不足で賃金上昇、安定雇用生む成長率

 世界的な金融危機が発生した2009年、ノエリア・バリウソ氏(34)はキャリア上の重大な決断をした。歴史的な失業率の高さに苦しむ祖国スペインを離れ、10年も好景気を持続しているブラジルで働くことにしたのである。

 ◆失業率高い祖国離れ

 同氏は現在、スペインのビルバオを本拠とするエンジニアリングサービス企業イドム・コンスルトリアの子会社のコンサルタントとして、ブラジルの首都ブラジリアで働いている。同氏は「私は中南米、そしてブラジルに賭けた。そのかいはあった」と述べた。

 近年、バリウソ氏のようにブラジルを目指す外国人が増えつつある。ブラジルの11年の経済成長率は2.7%で、前年の7.5%からは減速したものの、200万人の雇用を生み出した。その半分をサービス部門が占めている。

 ブラジルの雇用市場では、11年12月までの6カ月間でインフレ調整済みの平均月給が30%上昇し、2114レアル(約8万3000円)となった。

 建設会社ハルオ・イシカワ・エンゲンハリア・コンストルサォン(サンパウロ)のハルオ・イシカワ氏は、賃金の急上昇の背景に熟練した専門職の人手不足があると指摘。同氏は「ブラジルはこれほどの経済成長に対する準備ができていなかった。これまで教育や訓練にまったく投資してこなかったからだ」と述べた。同氏によると、建設プロジェクトに占める人件費の割合は55~60%で、5年前の40~45%から上昇している。

 ブラジルでは、建設、石油・天然ガス、貿易など労働集約的なセクターでの労働力需要の高まりが失業率の改善を後押ししている。4月の失業率は6%で、4月の数字としては過去最低となった。一方、同月の米国の失業率は8.1%、英国は8.2%だった。ユーロ圏の最新データでは、3月の失業率が10.9%である。

 ブラジルでは03~10年に4000万人の人々が貧困層を脱出して中流階級となった。そうした人々の賃金の上昇や就職率の上昇、そして利用しやすいローンの存在のおかげで消費者需要が活発化し、これが牽引(けんいん)役となって同国経済は06~11年に年平均4.2%の成長を遂げた。

 ジョアン・バティスタさんも経済成長の恩恵を受けている消費者の一人だ。エアコンの技術者として働く同氏の給料は過去5年で約2倍の1500レアルになり、10年には60歳にして初めて自動車を購入したという。

 14年のサッカーワールドカップ(W杯)に向けてホテル建設が進む作業現場で取材に応じたバティスタさんは「中古車だったが自分の車だ。今の暮らしは間違いなく5年前より良くなっている」と話した。ただ、来年に引退したいと考えているが、最近の物価上昇を見ていると、引退できるかどうか「少し不安がある」という。

 ◆高まる専門職の需要

 賃金の上昇は消費者需要を維持して国の経済を動かすために不可欠な要素である。しかしブラジル最大の労働組合である中央統一労働組合(CUT)のクインティーノ・セベロ事務局長によると、同国の場合にはこれまでの極端な低賃金の埋め合わせともいえるという。同氏は「何十年もの間、ブラジルの労働者は少ない稼ぎで企業の利益に貢献してきた。経済の成長につれて分け前も大きくならなければ公平ではない」と述べた。

 また、人材派遣会社ロバート・ウォルター(ロンドン)でブラジル国内を担当するフレデリック・ロンフラード氏によると、ブラジルでは熟練した専門職が不足していることから、海外の人材への需要も高まっている。工学・建築・農学連邦評議会(CONFEA)によれば、同国のエンジニア不足は毎年2万人だ。

 ロバート・ウォルターの3月のリポートによると、サンパウロにある多国籍企業の財務ディレクターの年収の相場は28万5000レアルで、上海の24万9000レアル、ニューヨークの18万5000レアルを上回っている。

 ロンフラード氏は、最近のレアル安の影響で他国通貨に換算した場合の給料が目減りしているにもかかわらず、欧州出身者を中心とした各国の専門職が同国に集まってきていると指摘。「私がここに来て2年になるが、ブラジルで働きたいという求職者からの電子メールが毎日5~10通ほど来る」という。

 ただし冒頭のバリウソ氏によれば、外国人労働者を引きつけるのは給料の良さだけではない。「スペインは起業家の国ではない。しかしブラジルでは人々が通りであらゆるものを売っている。私はそこに興味を引かれた。人生では、ある程度のリスクを取らなければならない」と述べた。(ブルームバーグ Raymond Colitt)

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120602/mcb1206020503008-n1.htm