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中南米の雄ブラジルを脅かすメキシコ経済

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う〜ん、ブラジルよりもメキシコの方が今後は期待できますよ、という記事。やむを得ず納得せざるを得ない部分もありますが、個人的にはそうはいってもブラジルに踏ん張って欲しいところです。

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■中南米の雄ブラジルを脅かすメキシコ経済

 サッカー・ワールドカップ予選を控える中、6月3日の国際親善試合でメキシコ代表がブラジル代表に2-0で勝利した。

 ピッチの外でも両国は、中南米の経済大国の地位をめぐって戦いを繰り広げている。こちらの試合は「親善」とはいかない、熾烈なものだ。

 先制したのはブラジルだった。BRICSの「B」として、ロシアやインド、中国、南アフリカとともに世界最大の新興市場とされた。この呼び名が生まれた01年頃は、メキシコの成長率はこれらの国々に比べれば見劣りしていた。

 だがBRICSはいずれ、メキシコの「M」の字を加えることになるかもしれない(BRICMSとか?)。6月18日に開催された20カ国・地域(G20)首脳会議の舞台に選ばれたのもメキシコだ。メキシコ人実業家で、世界一の大富豪であるカルロス・スリムは、メキシコは15年以内に「先進国」になり得ると語る。

 もちろんブラジルも負けてはいない。20日からはリオデジャネイロで、「国連持続可能な開発会議(リオ+20)」が開催される。

 それでも昨年は、メキシコの経済成長率はブラジルを上回り、今年もそうなる見通しだ。6月7日に国連が発表した経済予測によれば、2012年の成長率はメキシコが4%で、ブラジルは2.7%だ。

 今年に入って両国間の緊張が高まっているが、それはメキシコからブラジルへの自動車輸出台数が増加しているためだ。3月にはメキシコが折れる形で、ブラジルへの自動車輸出を減らすことを決めた。

 これについて、ロイターは次のように報じている。

 こうした対立は、中南米の二大経済大国の関係を損なっている。さらに自由貿易を信奉するメキシコと、保護貿易政策が目立つようになっているブラジルの違いも際立たせる。

●「ビジネスのしやすさ」でもメキシコが優位

 今年1〜5月のメキシコの自動車生産と輸出は絶好調で、記録的な数字になっている。これは自動車に限った話ではない。ニューヨークタイムズ紙によれば「メキシコの工場からは記録的な量のテレビや自動車、コンピューター、電化製品が輸出され、アメリカにおける中国製品のシェアを奪っている」という。

 最近、ニューヨークに本社を置くクレジットカード会社の社員と話す機会があった。彼は不動産の購入を検討しているが、その場所としてはブラジルの都市より、メキシコシティーのおしゃれな地域に心が傾いているという。「ブラジルはあまり安全じゃない」と彼は言い、地下鉄の駅で目撃した武装犯による襲撃事件を引き合いに出した。そうした事件は、ブラジル政府がスラム街からギャングを締め出した結果起きているものだ。

 企業にとっても、ブラジルの魅力は薄れつつある。世界銀行が発表した2012年版「ビジネスをしやすい国ランキング」でブラジルは前年より順位を6つ下げて、183カ国中126位となった。一方のメキシコは順位を1つ上げて、53位だった。

 今やブラジルからメキシコへ「主役交代」の兆しが見られるという。ニューヨークの野村證券で働くアナリストたちは、次のように予測している。「過去10年にわたってブラジルは間違いなく、中南米で最も輝かしい成長を遂げ、投資家に十分なチャンスを与えてきた。だが将来的には、メキシコ経済がブラジル経済をしのぐようになると予想される。主役交代の時はゆっくりと、しかし確実に迫っている」

http://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2012/06/post-2590.php