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アマゾンで日系人農家がアグロフォレストリーに取り組んでいます

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アグロフォレストリー、素敵ですね。ただ、それ以上のスピードで環境破壊も進んでいるのは事実のようですが。でもこういった農業、いいですよね。とても興味あります。

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■アマゾンで日系人農家がアグロフォレストリーに取り組んでいます

ブラジルで20日夜、国連の環境会議「リオ+20」が開幕しました。
会議では、環境保全と経済成長を両立させるグリーン経済への移行を提唱する見通しですが、各国の対立もあり、実現への道のりは長く厳しいものとなりそうです。
そして、開催国のブラジルを見てみますと、2002年以降、GDP(国内総生産)は右肩上がりで、経済成長は好調です。
しかし、一方、同じ時期、大規模な森林伐採により、アマゾンでは15万平方kmもの熱帯雨林が失われています。
環境保全と経済成長の両立の難しさを物語るデータですが、そのアマゾンで、日系人農家が日本のビジネスと協力して、グリーン経済を実践していました。
彼らが取り組む「アグロフォレストリー」の恩恵は、はるか日本にも届いています。

東京・大手町のジュースバー「フルッタフルッタバー」。
常連客は「週に2~3回は来てますね」、「1週間にね、3回か4回」などと話した。
周辺の企業の社員を中心に、リピーターが多いというが、アサイーやカカオ、このお店のジュースには、常連客も知らない秘密があった。
このお店のジュースは、アマゾンのフルーツからできていて、ジュースを飲むことが、森の再生につながっているという。
ジュースの材料となるフルーツのふるさとは、はるか地球の裏側、アマゾン川の河口に近いブラジル・トメアス。
フルーツのピューレやジュースを輸入・販売し、ジュースバーも展開する会社「フルッタフルッタ」の長澤 誠社長とともに、畑を訪ねてみた。
長澤社長は「わたしもこれは、最初はジャングルかなと思いましたね。でもこれが畑なんです」と話した。
確かに、木々にはアサイーやカカオ、クプアスなど、アマゾンの果物がなっている。
「アグロフォレストリー」とは、その名の通り、農業と林業の合体で、伐採や放牧で破壊されたアマゾンのジャングルをよみがえらせながら農作物を作っている。
長澤社長は「ジャングルから、いろんな知恵を得た農民の方々が、ジャングルの木の生え方に沿った畑を作ったんですね」と話した。
アグロフォレストリーでは、農家が安定して収入を得られるように、成長のスピードが異なる複数の植物を同じ畑で育てる。
実をつけるまでに3年ほどかかるカカオの成長を待つ間、成長の早いバナナやコショウで収入を得る。
バナナの大きな葉は、日陰が必要なカカオの成長を助ける役割も果たす。
7年ほどたち、バナナやコショウが枯れるころには、入れ替わるようにアサイーが実をつけ始め、カカオとアサイーで安定した収入を得られる。
そして、落ち葉を栄養分とした畑は、30年後には高級木材、マホガニーの大きな木の下で、果物が育つ森となる。
ジャングルの生態にのっとり、作物を消費しながら森を育てる。
およそ20年前、初めてアグロフォレストリーに触れた長澤社長は、「ビジネスがジャングルをつぶしていく姿をわれわれも見てきて、だけど『経済の力でこういうふうに森をよみがえらせる方法もあるんだ』って。そうですね、僕たちが物を売ることで、この森をよみがえらせることができるというのが達成感なんですね」と話した。
アマゾンのフルーツは傷みやすく、リオデジャネイロに運ぶことすら難しいため、地元農協は加工工場を持っていた。
そんな整った環境も後押しし、長澤社長は代理店契約を結んだ。
「輸出を増やすことが、アグロフォレストリーの拡大につながる」という考え。
アグロフォレストリー推進の中心的役割を果たすのは、2歳のときにブラジルに渡ったという、トメアス農業協同組合理事兼トメアス市農務局局長・小長野 道則さん。
日本の親戚と一緒に、長澤社長の販売するジュースを飲んだときのことを、小長野さんは「トメアスの話、アマゾンの話をしました。消費してくれることに対して、自分たちは森を、このアマゾンを再生できるんだと、それで人もたくさんここで生きていける」と話してくれた。
作物を消費することで、農家が潤うとともに、森も再生させるアグロフォレストリー。
トメアスで再生させた森林は、40年間で東京ドーム1,500個分だという。
しかし、ブラジルの研究機関によると、2010年8月以降の1年間で失われたアマゾンの森林は、東京ドーム14万個分。
とてもアグロフォレストリーだけで食い止められるスピードではない。
1992年、リオで行われた地球サミットで、当時12歳だったセバン・スズキさんは、世界の指導者たちに「あなたたちは砂漠を森によみがえらせることができないでしょう。どう直すかわからないものを壊すのは、もうやめてください」と呼びかけた。
しかし、20年たった今も、人々は直し方のわからないものを壊し続けている。
開発と環境保全、人々は2つの課題と、再びリオで向かい合うことになる。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00225864.html