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ブラジルはいかにバイオエタノールをモノにしたのか(5)

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連載シリーズ5話目。「走る酔っぱらい」とは面白いですね^^; ここまで来る過程では、色々と大変だったんだろうな、と思います。

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■ブラジルはいかにバイオエタノールをモノにしたのか(5)

<生産能力と技術など条件が合致>
 ブラジルがバイオエタノールの実用化を成功させた理由として、以下のような理由が考えられる。(1)豊富な原材料(サトウキビ)と、そこからエタノールを作る技術を持っていた。エネルギーの供給源に足るだけの原材料の生産能力と燃料製造の技術力を持っていた。(2)石油会社の反対に遭ったが、ペトロブラス社が国営企業だったために、政府の強いリーダーシップを発揮。計画を推進できた。エネルギーの利権と利権に絡む組織をうまくコントロールできた。(3)輸出産業として発展するための要所の1990~2000年代、カルドーゾ大統領、ルーラ大統領と指導力に優れたリーダーに恵まれ、経済全体が安定。エネルギー転換政策を遂行できた。(4)石油価格の高騰で、生産農家にまで利益が回る体制を構築でき、ビジネスとして成り立たせることができた。(5)各自動車メーカーや関連会社の企業努力によるフレックス車の技術革新に成功した、などの理由が挙げられる。

 1970年代からブラジルが持っていた生産能力と技術力が、枯渇燃料問題や地球温暖化対策など時代の要求と合致し、バイオエタノールは石油会社や自動車メーカーにとってビジネスとなりえた。さまざまな条件がうまくマッチし、ブラジルのエネルギー転換は、成功したと言えるだろう。今後、再生可能エネルギーとして需要が高まる一方で、クリアしなければならない課題もある。サトウキビ畑を広げるための過度の森林伐採が社会問題となっており、生産の効率化、砂糖価格との折り合いなどが今後、乗り越えるべき課題として挙げられる。

<走る酔っ払い>
 バイオエタノール燃料で車を走らせはじめた70年代当初は、まだ技術も現在ほどには進んでいない。車内のみならず、車外にも強烈なアルコールのにおいをぶちまけて走っていた。バイオエタノールで走っている車が通った後は、大酒飲みが歩いたようなにおいがしたという。駐日ブラジル大使館通商部の高橋ウィルソン補佐官は「当時は、『酔っ払いが走っている』などと揶揄されたこともあったようで、現在のフレックス車のように技術が発達するまでには、苦労も多かったと思います」と話す。

 2009年には、ホンダが二輪車でのフレックス車を市場に投入。日本の企業もフレックス車の技術革新に寄与している。

http://www.data-max.co.jp/2012/06/22/post_16446_is_1%20.html