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ブラジル投信に背を向けるミセス・ワタナベ

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日本人個人投資家がブラジルから300億ドルを引き上げていたとは、結構衝撃的な数値ですねー。まぁブームが去ったというのは、ある種良いことなのかもしれないですけどね。

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■ブラジル投信に背を向けるミセス・ワタナベ

世界第2位の新興大国ブラジルの景気停滞に対する懸念が深まる中、日本の個人投資家はこの1年足らずのうちに、約300億ドルの資金をブラジルから引き揚げた。

 野村証券が本紙(英フィナンシャル・タイムズ)に語ったところによると、名高い日本人主婦の投資家「ミセス・ワタナベ」が好むレアル建て投資信託の保有高は、昨年7月に1029億ドルのピークに達して以来、約29%減少したという。

●レアル安を長引かせ、通貨戦争の終わりを告げる構造的なトレンド

 アナリストらは当初、保有高の減少を一時的なものと考えたが、今では多くの人がこれを、レアル安を長引かせるとともに、いわゆる通貨戦争の終わりを告げる構造的なトレンドの一環と見なしている。

 「投信のブラジルブームは終わった」。売上高で日本最大の投資銀行である野村のエコノミスト、トニー・ボルポン氏はこう言う。「ピークはもう過ぎた。あとは、どこまで減少するかだけが問題だ」

 レアルは昨年7月に対ドルで12年ぶりの高値を付けた後、22%下落してきた。その一因となったのが、伝統的に日本の巨額な家計貯蓄を管理している日本人女性による資金の引き揚げだ。

 野村によると、投資家はブラジルの高金利に引かれ、同国への投資残高を2009年初めの69億ドルから昨年7月の1029億ドルまで急増させた。

 しかし、それ以降は減少し、保有残高は今年5月に731億ドルまで落ち込んだ。この減少幅は隣国パラグアイの国内総生産(GDP)にほぼ匹敵する規模だ。

 ファンドマネジャーらは、ブラジルからトルコやオーストラリアといった市場への資金流出を招いた引き金の1つは、金利差の縮小だと言う。ブラジルの政策立案者たちは、3四半期にわたってほとんど成長していない経済の回復を図るため、昨年8月以降、金利を合計4%引き下げている。

 レアル高を抑制し、製造業を保護するためのデリバティブ(金融派生商品)税の導入などのブラジル政府の資本規制は、流動性を減少させ、リターンを一段と縮小させた。

●日本の規制強化や震災の影響も

 ブラジルのイタウ・ウニバンコ銀行のロベルト・ニシカワ氏は、日本の規制当局が一部の「為替オーバーレイ」ファンドの取り締まりを強化して以降、投資信託が人気を失い、米国の不動産投資信託のような商品への切り替えを促したと言う。

 また、昨年3月の地震と津波の大災害でリスク回避姿勢が強まり、国内投資の拡大を促したとニシカワ氏。「日本の投資家が震災の復興支援に関心を持っているため、新しい日本株ファンドが毎月少なくとも1本は設定されている」と話している。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35598