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[FT]ブラジルの消費ブームに急ブレーキ

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5月の小売、前月比で0.8%減だったとのこと。2008年11月以来の大幅減少だそうです。う〜む、個人消費が落ち込んでくるとしんどくなってきますね。。。

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■[FT]ブラジルの消費ブームに急ブレーキ

 ブラジルの5月の小売売上高が金融危機が始まって以来最大となる予想外の落ち込みを見せた。世界第2位の新興国経済に残された明るい材料に対して不安が高まっている。

■終わりに近づく消費者主導の成長

 5月の小売売上高は前月比0.6%前後増えると予想されていた。ところが政府が11日に発表した統計では0.8%減り、2008年11月以来の大きな減少幅となった。

 ブラジルの消費者は賃金上昇や融資を受けやすくなったおかげで、この10年間のブラジルの成長の主な原動力の一つだった。金融危機の最悪期にブラジル経済が景気後退に陥るのを防ぐ助けにもなった。

 しかし今、ブラジル人は借り入れを増やすのに苦労しており、消費者主導の成長モデルが終わりの時期に近づいているとの懸念が高まる。5月に過去最高を記録するなど債務不履行(デフォルト)の急増で銀行は融資を絞っている。

 サンパウロにあるグラドゥアル・インベスチメントスのエコノミスト、アンドレ・ペルフェイト氏は「5月の小売売上高はとにかく最悪だった」と言う。

 また、ブラジル地理統計院は4月の小売売上高の伸び率を速報値の0.8%から0.7%へ下方修正しており、中央銀行が金利を一段と引き下げるとの見方が強まった。

 ブラジル経済は昨年半ば以降、四半期ごとの成長率が0.2%程度にとどまっている。

■自動車販売のテコ入れ図る

 ペルフェイト氏は11日発表の統計について「経済にとって救いだった小売り活動が8分野中5分野で大幅に減速した」と語る。

 特に大きく落ち込んだのが家具と家電製品で、5月の売上高は前年同月比では9.3%増と、なお他国にはうらやましいほどの伸びだったものの、前月比では3.1%減少した。

 より広い小売り分野では建設資材が前月比11.3%減る一方、自動車販売は多少上向き、1.5%増えた。政府の最近の景気刺激策の大部分は消費を一段と圧迫しかねない人員解雇を防ぐために、ブラジルの大規模な自動車産業に向けられている。

 ブラジルのマンテガ財務相は5月末、100億ドル規模の刺激策の一環として小型車に対するIPIと呼ばれる工業製品税を引き下げ、自動車販売の劇的な反転を引き起こした。

 ブラジル自動車販売店連盟によると何カ月間も減少が続いてきた乗用車・小型トラックの販売台数は6月に前月比で24%増加した。

■刺激策のしわ寄せで仕事減る

 だが、エコノミストは最新の刺激策の効果は局所的かつ短命に終わる可能性が高いと述べている。サンパウロで食器棚の生産と設置を手がけるアレシャンドリ・フェリックス氏にとっては、刺激策はこのところ仕事が大きく減った理由の一つでもある。

 「今、誰もが気にしているのは車だけだ。州交通局の人と話していたら、今は毎日ざっと600~700台の車に許可証を発行していると言っていた」

 フェリックス氏は1月以降、自分の稼ぎが昨年より8割減っていると見ており、同業者には自己破産せざるを得なくなった人が何人かいると付け加えた。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM12058_S2A710C1000000/