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【ITビジネス最前線】一般個人の影響力 数値化に成功

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Kloutのユーザーベースの大きさでみると、ブラジルはアメリカに次ぐ第2の市場とのこと。さすがです。っていうか「2億ドルまでの軌跡」の話、スゴいですね…感動しました^^

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■【ITビジネス最前線】一般個人の影響力 数値化に成功

 ■Klout共同創業者・ジョー・フェルナンデス氏に聞く

 Klout(クラウト)はユニークな会社だ。オンライン上のソーシャルな影響力を測るシステムを作り上げ、通常判断がつきにくい一般個人の影響力を多面的に計測し、数値化することに成功した。Kloutスコアと呼ばれるものだ。

 個人や団体の地位にかかわるという点において、Kloutは簡単なビジネスではない。Kloutがどのように影響力を計測しているのか知りたがる一方で、自分がランク付けされるのはいい気がしない。多くの人が、KloutのビジネスモデルやKloutスコアの価値に疑問を投げかけるのも事実だが、創業者の一人、ジョー・フェルナンデス氏は前進し、会社は毎年成長を続けている。ウェブ上の人気ソーシャルアプリの多くがKloutに対応し、いまやKloutスコアの高い人は、企業やブランドから航空券や宿泊先のホテルでの特典を受けられるという、Klout Perksなるサービスまで始まっている。

 ◆2億ドルまでの軌跡

 最近、そのジョー・フェルナンデス氏と日本で会う機会があり、Kloutの企業価値を2億ドル以上に成長させるまでに、彼が懸命に努力した話に引き込まれた。例えば、ジョーはKloutのオフィスをツイッターの本社が入るビルに移転させ、ツイッターと位置情報ベースのフォースクエアをじっと見張った。そして「ツイッター本社」に誰かがチェックインするのを確認するや、ツイッターとの打ち合わせを終えた企業経営者に打ち合わせを申込むという便乗作戦を決行したのだ。

 ジョーがKlout.comのドメインを取得するまでの話も興味深い。ジョーは、保有者にドメインを譲ってくれるようずっと働きかけてきたが、値を吊り上げて首を縦に振らない。最終的に、ジョーはドメイン保有者をツイッターでフォローし、サンフランシスコのとあるカフェにいると知ると、5000ドルを封筒に入れて駆け付け、断りづらいオファーを提示した。ドメイン保有者がようやく受け入れると、ジョーはその場でラップトップを開き、ドメインを自分のアカウントに移した。

 彼が私にインスピレーションを与えたように、多くの起業家や経営者にとっても意義深い経験を語ってくれるのではないかと思う。

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 イジョビ どうしてKloutを始めたのですか。

 ジョー・フェルナンデス(以下JF) 2007年末に顎の手術を受け、その後3カ月、顎がワイヤーで固定されていたことがありました。その間、一切のコミュニケーションをツイッターとフェイスブックに頼らざるを得ませんでした。その経験を境に、こうしたプラットホームの見方が大きく変わりました。私のことを一番信頼してくれている人たちに対して、思っていることを直ちに伝えられるというのは、私にとっては素晴らしい利点でした。「口コミ」は測れるようになったのだと気付いたのです。その上、計測するためのデータはすでにそろっていました。すべての人が自分のもたらす影響を理解し、それによって他者に認識されるというアイデアに私は取りつかれてしまいました。そして、Kloutが生まれました。

 イジョビ 資金を獲得した方法は?

 JF はじめは資金調達にとても苦労しました。Kloutを始めたのは世界的な経済危機の真っただ中の2008年。私は、それまでベンチャーキャピタルやエンゼル投資家(富裕な個人投資家)とは会ったこともなく、ほとんど何のネットワークもなかったのです。私は自分のお金でKloutを作り、立ち上げにこぎつけ、その後約10カ月、興味を示す人に片っ端からビジョンを語ってまわりました。会社にぜひ投資したいというエンゼル投資家のグループと話がまとまるまで、おそらく100回以上はKloutを売り込んだと思います。あきらめないことが肝心でした。

 イジョビ 会社をつくるうえで一番大変だったことは。

 JF 仕事を辞め、自分の財産をつぎ込んだときは恐ろしかったです。第2ラウンドの資金調達ができれば楽になるだろうとずっと思っていました。でも実際には、楽になどならないんです。創業すると、日に日に緊張感は高まり、精神的にも、身体的にも、感情的にも、それに対処するだけの強さを保たなければならない。それが、最も難しい挑戦です。

 イジョビ Klout はなぜ重要なのですか。

 JF Kloutは影響を民主化しているのです。歴史的に、私たちはみな、メディアのような放送プラットホームへのアクセスがある、一握りの人からの影響を受け続けてきました。ソーシャルメディアがそれを変え、いまやすべての人が自分のストーリーを伝え、友達や家族、そしてそれ以外のつながりに影響を与える力を持っています。Kloutは、すべての人が自分の影響を理解しやすくなるようにし、一人一人が他者に及ぼす影響の度合いによって認められるように努めています。

 イジョビ Kloutの成長にとって何が重要なステップとなったのでしょう。

 JF Kloutは常にユーザーを重視してきました。人の影響力について、入手できる限り最も正確で透明性の高い測定値を提供することによって、複合的な成長という結果がついてきました。この4月にはKloutのiPhoneアップの提供を始め、会社の成長速度が一気に上がりました。

 イジョビ 振り返って、何かこれはこうすればよかったと思うことはありますか。

 JF スタートアップは、一般的に失敗の連続で、失敗が会社をつぶしてしまうほど大きくないことを願いながら進むことになります。次に私が何かを変えるならば、これは大きなことですが、早い段階で社内に人事担当者とデザイナーを雇うと思います。チームの中に最高の人が集まり、最高に見栄えの良い製品ができれば、その企業にはとても大きな効果がもたらされます。

 イジョビ 日本市場をどう見ていますか。

 JF 日本は、Kloutのユーザーベースの大きさでみると、アメリカ、そしてブラジルに次ぐ第3の市場です。日本でのツイッターの成功をみていると、Kloutも日本市場に強いインパクトを与えられるのではないかとの期待が膨らみます。

 イジョビ すでに日本での計画はありますか。

 JF 2013年にはKloutのローカライズ版を立ち上げ、Klout Perksも同時に提供を始めたい、というのが私の希望です。

                 ■ ■ ■

 Kloutスコアについてあなたがどう感じるかはさておき、ジョー・フェルナンデスは興味深く、学ぶところの多い起業家である。彼の次の一手、そして日本市場でのKloutの展開にも注目しておきたい。

 文:イジョビ・ヌウェア

 訳:堀まどか

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【プロフィル】Ejovi Nuwere

 イジョビ・ヌウェア ニューヨーク生まれ。全米最大の無線LAN共有サービスFON創業者のひとり。ビジネスウイーク誌により「25人のトップ起業家」に選出される。2008年に日本でオンラインマーケティングに特化したランドラッシュグループ株式会社を設立し、現最高経営責任者(CEO)。Eラーニングのgatherat.comを手掛ける。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/120716/bsj1207160501001-n1.htm