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雇用の地方分散進む 各州の企業誘致で聖州外へ

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労働市場の地方分散化、要因は色々とあるようですが、国内全体で多くの雇用を創出出来るような体制になっていくのは良い事なんじゃないかなーと思います^^

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■雇用の地方分散進む 各州の企業誘致で聖州外へ

 今年1~6月にサンパウロ州内で創出された新規雇用数は104万7914人に上るが、全伯の雇用純増数に占めるその割合は、上半期としてはここ10年間で最低の32.1%にとどまったことが労働雇用省の就労・失業者登録台帳(Caged)で分かった。同割合は2002年には40.0%、06年は45.6%だった。伯メディアが7日付で伝えた。近年の経済成長、それに伴う投資の増加、国民の所得向上などによって地方の消費市場が拡大したことなどを背景に、労働市場の地方分散化が進んでいることを示している。

サンパウロ州には伯国内の工業生産が集中しているが、その工業界が国内景気の減速によって危機に直面しており、それが同州のシェア低下を招いたとみられている。全伯における今年上半期の工業部門の雇用純増数は昨年同時期よりも少ない12万7500人だった。雇用純増数が減少した工業の不振について、カンピーナス大学教授で労働経済・組合研究センター(Cesit)の主席理事を務めるアンセルモ・ルイス・ドス・サントス氏は、世界の市場が逆境にあり輸出が困難であることや、今年5月まで通貨レアルにとって不利だった為替相場、さらに、アジア製品に代表される外国製品との競合などの要因が伯工業に打撃を与えたと分析している。

全伯の雇用純増数に占めるサンパウロ州のシェア低下は同州工業における雇用が低調だったことによるものだ。ではなぜ、サンパウロ州内工業の雇用が振るわなかったのか。工業活動の低迷もその原因の一つではあるが、それだけが原因ではない。ここ数年で新たな消費市場として力を付けた伯北東部と北部の幾つかの州が、地元での雇用創出や実質平均賃金の向上等を目的に、税制上の優遇措置を設けるなどして積極的な企業誘致を展開していることで工業における雇用の地方分散が進んでいることも一つの要因であり、結果的にこれが全伯の雇用純増数に占めるサンパウロ州のシェア低下につながった。

サンパウロ州のシェア低下は、ブラジル経済が国際的な危機から回復した10年の時点で既に始まっていた。09年上半期に40.3%だった同シェアは10年同時期には35.7%にまで低下、11年には若干戻して36.7%となるが、今年上半期には32.1%に落ち込んだ。その一方で、リオ州のシェアはここ10年間で拡大している。大水深プレソルト層油田開発への投資開始やリオ市の16年五輪開催地選出などの影響で同州経済が活性化、雇用が拡大し、02年に3.9%だったリオ州のシェアは今年上半期には8.3%となり、2倍以上の拡大を遂げた。また、ゴイアス州をはじめとする伯中西部は、農産物などの1次産品の伯輸出全体に占める同地域産品のシェアを拡大させたが、これが直接・間接的に都市部の雇用にも好影響を及ぼしており、全伯の雇用純増数に占めるゴイアス州の割合は02年上半期の4.0%から拡大、今年上半期には7.1%となった。

当地に生産拠点を持つ日系企業の多くはマナウス(アマゾナス州)やサンパウロ州に集中しているが、パナソニック(ミナス・ジェライス州)や日産自動車(リ オ州)、日清味の素(ペルナンブコ州)などのように、伯国内の新興地域へ進出する企業が今後増加するにつれて、労働市場並びに消費市場の地方分散化はます ます進むものとみられる。

http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/10071/menu/10/cat/95