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ブラジルの景気対策、インフラ建設は間に合うか

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インフラ建設は間に合うか?という問いのタイトルがついてますが、この景気対策は特にW杯や五輪に間に合わせようとしているわけではないような気がしますけど、そんなこともないんですかね?^^;

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■ブラジルの景気対策、インフラ建設は間に合うか

 ブラジルは中国を手本にしているようだ。世界的な景気減速が南米最大の新興経済国を直撃し、2年前に7.5%だった成長率は今や2%足らず。ルセフ大統領は状況の悪化を食い止めようと、相次いで景気刺激策を打ち出した。今週は投資計画の第1弾を公表。660億ドルの高速道路や鉄道建設に民間活力を呼び込むものだ。国営ブラジル経済社会開発銀行が融資する。

 2008年に6300億ドルの景気刺激策を実施した中国より規模は小さいが、ブラジルのインフラ建設ニーズはより顕著だ。そのため中国のように建設作業でゴーストタウンを量産し、公的債務が拡大するような心配はない。投資よりも消費を好む傾向があったブラジルに、必要な政策転換をもたらすだろう。

 最近10年間、ブラジルは資源ブームに沸き、ルラ前大統領の政権運営は円滑だった。一方、面倒だが重要な投資や構造改革が棚上げにされたのも事実だ。気楽な時代はもう過ぎた。今やブラジルの成長を担うのはサービス部門だ。同国経済の60%を占めるが、著しく低い生産性に苦しむ。

 製造業は海外との厳しい競争が利益を圧迫し、各企業は投資を切り詰めている。成長モデルの歯車が狂ったブラジルは転機を迎えた。集中投資で輸送ルートの障害を除き、生産性を向上させるのは明快な答えだった。

 実務家のルセフ大統領は事情を心得ている。しかし、計画通りに進むかは疑問だ。理由の一つは建設事業に汚職がつきまとうためだ。ただ、ルセフ氏にとって不心得な役人を一掃する好機ともいえる。前政権から閣僚の汚職事件が度々発覚していた。

 実行力も懸念される。複雑な官僚制度が計画を行き詰まらせる恐れがある。3月には国際サッカー連盟(FIFA)の事務局長が、14年のワールドカップ開催に向け「ブラジルの尻を蹴って急がせる必要がある」と発言した。開催準備が間に合うかはわからない。この点こそ中国を見習うべきだ。少なくとも16年のリオデジャネイロ五輪までには新しい道路が開通しているだろう。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1705P_X10C12A8FF1000/