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ブラジル女性の大半は宗教的―女性の抱える諸問題に積極的に取り組んでいくことが必要

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最近、ブラジルの女性の活躍がとても目立つようになってきましたね。大統領、ペトロブラス、そしてキリスト教会協議会。良いことだと思います。
ちなみに「ブラジルで無宗教者が増えている」のは、とても興味深い動向な気がします。これが何を意味しているのか・・・

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■ブラジル女性の大半は宗教的―女性の抱える諸問題に積極的に取り組んでいくことが必要

 ブラジルキリスト教会全国協議会(CONIC)は今月に入って、同協議会史30年史上初となる女性の総幹事を任命した。任命された女性はブラジルルーテル告白福音教会牧師のロミ・マルシア・ベンケ氏で、これまでエキュメニカル運動に深く関わってきた。世界教会協議会(WCC)ではCONIC初の女性総幹事に任命されたベンケ氏に対し今後の抱負について聞いた。

WCC: 最近のブラジル地政学研究所(IBGE)の報告から、ブラジルでは近年無宗教者が増加している傾向が見られています。これはCONICにとって何を意味するでしょうか。

ベンケ氏: ブラジルで無宗教者が増えているという状況は、ブラジル社会の現実として分析するべき重要な局面だと思います。私達を取り巻く社会環境には数々の世俗的な要素が含まれています。「信仰が無い」といわれている人たちが増加している中にあっても、ブラジルは全体的に見れば宗教的な国であると言うことができると思います。

 それにもかかわらず、IBGEの調査からは二つの注目すべき要因が浮き彫りにされました。第一に無宗教の人々が増加したことで、ブラジルが世俗化の過程を辿っていることが示されたことが挙げられます。この過程を通して人々はいかなる宗教的動機や啓発によらずに日常生活や人生における社会的価値観を創り出し、それに基づいた行動や表現を行うことが可能になったことが伺えます。

第二により多くの人々が無宗教であると主張しながらも、「宗教組織には所属していない」とするだけである人々も存在していることが挙げられます。そのような人たちの場合は宗教的表現の脱組織化の過程の中にあると捉えてよいのではないでしょうか。これが今日のブラジル社会を形づける大きな特徴であると言えます。CONICにおいて、このような環境の中でどのようにブラジルの文化社会的背景を反映して諸教会がいかに発展していくようになるべきかが大きな試練であるといえます。

WCC: ブラジルのような国において、異宗教間の対話も含めたエキュメニカル運動の役割についてどのようにお考えになりますか?

ベンキ氏: いつも異宗教間の対話には熱心に取り組んでいます。ブラジルでは社会的な不平等や暴力の問題を抱えています。宗教はこのような不正がはびこる現実社会の諸問題を克服するための積極的な役割を果たし得ます。この点において、ブラジルの多くの声がある中の一つの組織であるCONICにおけるエキュメニカル運動は、諸問題を文書化し、さらにすべての宗教にとって共通の問題である人権や被造物の権利について行動する重要な役割を担っているといえます。

 一部の諸教会において私達は異宗教間の対話に対する抵抗感が未だに見られています。しかし人道支援や環境問題などに関して異宗教者と手をとりあって活動してはいけない理由などないと思っています。またCONICは宗教原理主義者や宗教的表現を排除しようとする活動に対する対抗勢力としても存在しています。このような議論においても重要な役割があると思います。

WCC: あなたがCONICで初の女性代表となられたことについてどのような意味があると感じられていますか?

ベンケ氏: エキュメニカル運動において女性はエキュメニカル共同体および諸教会においてアクティブに活動する必要があると思います。私のこの立場に置ける役割といたしましては、ブラジル国内のエキュメニカル共同体、および諸教会の活動の場において、女性の関わり方の方向性を示すことが出来たことにあると思います。

CONICの議長にローマカトリック司祭が任命されたことも興味深い幕開けとなりました。ローマカトリック教会の方々から多くの支援を受けており、多くの友人が私の活動や今回の立場に任命されたことに喜びの声を伝えてくださっています。

 またIBGEの調査からブラジルの女性のほとんどが宗教的であることがわかりました。つまりCONICの総幹事として女性が任命されることによって、エキュメニカル運動がブラジルの宗教を信じる女性たちの間に拡大し、彼女たちの抱える諸問題への取り組みが活性化されることが期待されます。

 私はブラジルの文化的背景における女性たちが抱える社会問題の現実を直視する責任があると思っています。ブラジルでは多くの女性たちが日常的な暴力行為やその他攻撃的な扱いに悩まされているからです。クリスチャンの女性、またその他さまざまな宗教を信じる女性たちの抱える諸問題を反映し行動に変えていく大きな試練があると思っています。

WCC 来年には世界教会協議会(WCC)の第10回総会が開催されます。テーマは「いのちの神よ、我らを公正と平和へ導きたまえ」です。このテーマをどのように解釈されていますか?

ベンキ氏  来年のWCC総会テーマを振り返るとき、私は経済問題、社会問題、環境問題そしてジェンダーに関わる問題についてすぐさま思い起こされます。

 ブラジルのような産業化が進み、豊富な天然資源に恵まれた国であっても、貧困の極限状態にあって生活されている人たちが大勢おられます。富の集中が我が国における不正問題の主たる問題であるといえます。つまり人口の10パーセントの富裕層が、残りの75.4パーセントの人たちの富を奪っている状態にあります。これは不条理な問題です。

 他にもWCC総会のテーマから頭を過る問題として文化的、政治的、経済的な要因によって女性の公正な生活へのアクセスが制限されている問題があります。女性の諸権利については、まだまだ国際的なプラットフォームを元に形成していく長い道のりが残されていると思います。ブラジル女性の93パーセントが宗教的であるという調査結果が示されている中にあって、これらの女性の抱える諸問題が可視化され、傾聴されていくためにも、諸教会が女性の抱える諸問題に深く関わっていくことは必要不可欠なことであると思います。

http://www.christiantoday.co.jp/article/4937.html