神奈川・湘南台駅のサンバをイメージしたアートに苦情、撤去へ
「サンバをイメージした」とのことですけど、下着とサンバの衣装は、似て非なるものかなーとも思いますが、どうでしょうかね?個人的には面白いので撤去の必要はないとは思いますが…
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■神奈川・湘南台駅のサンバをイメージしたアートに苦情、撤去へ
神奈川・藤沢市の湘南台駅に展示された、祭りをPRするための作品に苦情が寄せられ、20日に撤去されることになった。サンバをイメージした作品の制作者は、撤去の決定に反発している。
藤沢市の湘南台駅の地下通路に、女性の下着をつけた風船に、女性の下半身をかたどった風船など、いわゆるバルーンアートが展示されている。
これらの風船は、来週末に行われる地元の祭りを盛り上げるために設置された、現代アートだった。
そして、祭りでは、サンバのパレードも行われるということで、風船はその衣装をモチーフにして装飾されていた。
この祭りの目玉は、女性たちがセクシーな衣装で踊り歩くサンバ。
今回の作品は、祭りをPRしようと、実行委員会が展示したものだった。
携帯電話を手に作品を撮影する人たち。
作品を見た人は、「面白いなと思って」、「すごいですよね、インパクトがあって。子どもはおしりとか大好きだし、きれいだよね」、「すごいきれい」、「興味深いです。とても芸術的」などと語った。
ところが、この作品は、一部の住民からの苦情を受け、20日に撤去されることになった。
実行委員会の人は「風船がちょっと卑わいじゃないかと。風船の形と、下着を着けているということで。(撤去は)やむを得ないかなと。残念だと思う」と語った。
寄せられたのは「卑わいだ」との苦情。
10月9日にバルーンアートを設置して以降、20件ほどの苦情があり、実行委員会は撤去を決めた。
一方、その決定に怒りをあらわにするのは、作品を制作した北川 純さん。
北川さんは「(撤去は)『おかしくない?』ということで、腹が立ちました。(展示を)やろうよって言っていた実行委員の方が、ただ住民のちょっとした苦情で、事なかれ主義みたいに、『はい、わかりました、やめます』っていうふうに勝手に決めちゃうことが、これじゃ何もできなくなっちゃう、ほかの人も」と語った。
北川さんは、Tシャツやバルーンなどを使った現代アートを発表し続けている。
東京・港区の六本木トンネルの壁一面に描かれた巨大なファスナーの絵も、北川さんのアート作品。
北川さんは「いろんな意見が、議論しあう場になればいいと思う。すぐやめるのは、それで立ち消えになってしまうわけで、もっと自分の意見が言える社会になってほしい」と語った。
公共の場での展示物などをめぐっては、これまでも、たびたび騒動が起きてきた。
胸毛とあごひげを蓄えた男性が天を仰ぎ、ふんどし一丁の男性たちが立ち並ぶポスター。
このポスターの祭りは、1,200年以上の歴史がある、岩手・奥州市の黒石寺蘇民祭。
2008年、この祭りのポスターが、セクシュアルハラスメントにあたるとして、JR東日本が駅構内での掲示を拒否した。
今回のバルーンアートの撤去について、駅の利用客は、「お祭りだからいんじゃないのかな。(あと)1週間ぐらい」、「(撤去は)残念だね。暗い世の中、こういう面白いことで、楽しくさせるのもいいんじゃないかなと思いますけどね」と、展示に肯定的な意見がある一方、「公共の場にふさわしいアートではない」、「湘南台のイメージを悪くすると思います。早く撤去すればいいと思います」などと反対する意見も聞かれる。
公共の場に展示される作品を線引きする難しさが、あらためて浮き彫りとなった。
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00233805.html