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聖市新市長ハダッド氏 8年ぶりPT復権へ 批判に対し就任演説で皮肉も


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この週末、ブラジル各地で市長選の決選投票が行われました。サンパウロでは前大統領ルラの息のかかるフェルナンド・ハダッドが56%:44%で当選だそうです。最優先課題は財政赤字の解消とのこと、注目しましょう。

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■聖市新市長ハダッド氏 8年ぶりPT復権へ 批判に対し就任演説で皮肉も

全伯の各都市で28日、市長選の決選投票(segundo turno)が行われた。聖市ではフェルナンド・ハダッド候補(PT)が得票率55・6%(340万票)を獲得し、同44・4%(267万票)だったジョ ゼ・セーラ候補(PSDB)を破り、初当選を果たした。この投票結果によりPT党は、2001~05年のマルタ・スプリシー元聖市長以来8年ぶりに聖市行政のトップに復権することになった。29日付エスタード、フォーリャ両紙が報じた。

ハダッド氏は、ルーラ前大統領とジルマ現大統領の両政権をまたいで在任した文部相のポスト以外では政治家としての経験が浅く、今年の聖市長選で初めての選挙に挑んだ新人候補者だった。

初出馬ということもあって知名度も低く、選挙キャンペーン開始当時の支持率はわずか3%だった。それにもかかわらず当選にこぎ着けたのは、ルーラ氏からの支持が決定的な役割を果たしたと分析されている。

新人候補者だったため過去の経歴について他の候補者から攻撃を受けることは少なく、それゆえルーラ氏の応援をマイナス材料とする批判を多く受けてきた。特に、「ハダッド氏は自らの意志や自己アピール力が皆無で、ルーラ氏の街灯(poste)に過ぎない」という批判が何度となく上がっていた。なお、09年にルーラ氏の支持を得て大統領選に立候補したジルマ大統領にも同様の批判が向けられていた。

パウリスタ大通りで28日夜に行われた就任演説では、「私がルーラ氏の街灯に過ぎないことは、周知の事実だろう?」と皮肉を込めた発言でうっ憤を晴らしつつも、ルーラ氏の支持なしには当選できなかったことを認めた。

ハダッド新市長はPT支持者らの声援を受けながら貧困や社会格差の根絶を訴え、「聖市に存在する貧困と富裕を隔てている『恥の壁』を打ち壊すことに挑戦する」と熱を込めて抱負を語った。

決選投票の開票では、聖市郊外の各地区でハダッド氏の得票率が高く、低所得層におけるPTの高い支持率を反映する結果となった。

市内中心部から最も離れた北西部のペルス区、南部パレリェイロス区、東部シダーデ・チラデンテス区では、ハダッド氏の投票率が7割を超える地区もあった。また、中心部のサンタ・イフィジェーニア区でも51%の得票率を獲得し、PSDBの支持者が多い地区での勢力拡大も目立った。

◆当面の課題
ハダッド氏の就任後の課題として、聖市議会における議員の議席確保と深刻化している財政赤字の立て直しが挙げられる。

現在、聖市議の55議席のうち、与党PTと同盟党派によって確保した議席数は21議席で、セーラ氏陣営の31議席を下回っている。

今後、議席数7席を獲得しているジルベルト・カサビ現聖市長のPSDとの同盟を結び、過半数となる28議席を確保する戦略を取ることが予想される。

また、歳入の199・5%に当たる歳出(580億レアル)を負担している聖市役所では、財政赤字の解消が最優先課題となる。ハダッド氏は29日、ジルマ大統領と面会して今後の対策について協議する予定。

http://www.saopauloshimbun.com/index.php/conteudo/show/id/11131/cat/1