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“王国”開催に期待 W杯ブラジル大会、運営キーマンに聞く


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W杯で一番伝えたいメッセージは「サッカーを通して、一致団結して、夢を実現できるということを伝えたい」だそうで、運営者がこういうマインドで動いているのは、とても良いことですね。なんだか嬉しく思いました。ただ、イベントを成功させるためには「焦らず、時間を持って計画すること」というのは、少々不安ですが…笑

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■“王国”開催に期待 W杯ブラジル大会、運営キーマンに聞く

開幕まであと1年半と迫った2014年サッカーのワールドカップ(W杯)ブラジル大会。ブラジルで開催されるW杯は1950年大会以来、64年ぶり2度目とあって、地元ブラジルでは期待が高まる半面、交通や施設などのインフラの整備などでは不安も抱えている。“王国”で開催する意味や、日本とブラジルサッカーのつながりなどについて、ブラジルサッカー連盟会長で、W杯ブラジル大会組織委議長のホセ・マリア・マリン氏(80)と94年W杯優勝メンバーで同組織委理事のベベト氏(48)に聞いた。

■組織委議長ホセ・マリア・マリン氏「一致団結し夢実現」

–Jリーグ発足以前から日本とブラジルはサッカーで深いつながりがあった。ラモス瑠偉氏やジーコ氏らブラジル出身の選手が、日本にもたらしたものも多い

「技術や教え方だけでなく、サッカーに対しての考え方自体、ブラジル方式が日本の子供たちに伝わっている。日本人選手が世界で活躍できるようになったのもそういうきっかけがあったからだろう。日本サッカーの発展にブラジルが貢献でき、大変光栄に思っている」

–10月の親善試合ではブラジル代表が日本代表に4-0で勝利。両チームの差は大きい

「まだ、ブラジルのチームはできあがっていない。日本でもそうだろう? 完璧なチーム、完璧なメンバーはそろっていない。例えば、今回日本はブラジルに負けたが、フランスには勝った。W杯に向けて、それぞれのチームが準備をしている段階。勝ったり負けたりするのは当たり前だ」

–W杯で一番伝えたいメッセージは

「サッカーを通して、一致団結して、夢を実現できるということを伝えたい。未来の国ブラジルという昔の考え方がなくなり、いまは現在を生きるブラジルだ。それはブラジルという国を、ブラジル人を助けた隣国、日本などの助けがあったからだ」

–ブラジルにとっては1950年以来のW杯で南米にとっては78年アルゼンチン大会以来。南米地域にとっての開催意義は

「国際的にいま、コミュニケーションの手段が大きく変わってきている。通信などの技術発展によって、隣国が世界中になった。瞬時に情報が伝わるW杯になる。隣国は全ての国だ。2014年W杯は今世紀最大の重要なイベントになる」

–イベントを成功させるために必要なことは

「焦らず、時間を持って計画すること。そして、安全である、すなわち暴力がないことが理想だ。それらがそろうことで人々にとって最も大きなイベントになる」

–ブラジル人にとってサッカーとは

「ブラジル人は生まれたときから、サッカーとともに生きている。W杯で5回優勝しているブラジルが持つ力はそこから始まっている。いま、ブラジルサッカーは常に敬意を払われ、世界中に知られていく立場になった。そのブラジルが日本にサッカーで貢献できたことを大変うれしく思っている。日本のサッカーも世界的に尊敬され、見本になり、日本人選手が世界に必要な選手となっていくことを望んでいる」

■組織委理事ベベト氏「国変わるチャンス」

–現在の日本サッカーをどう見ているか

「10月の親善試合では0-4で日本はブラジルに負けたが、いいチームだと思う。日本人の技術はブラジル人のレベルと変わらない。違いはチャンスがあれば決めるかどうかだ。あの試合では日本にもたくさんチャンスがあった。ブラジルはチャンスがあったら、決める。違いはそれだけだ」

–W杯組織委理事として伝えたいメッセージは

「歴史上、最もすばらしいW杯にするため、(組織委理事の)ロナウドと一緒にW杯に向け、多くの時間を費やしている。W杯は、ブラジルに到来したチャンス。現役の頃はW杯開催がいかに大変かということは何も考えてなかった。自分の体調管理やチームの勝利だけを考えていたが、主催側に回るといかに大きな世界がその内外にあったのかわかる。今回のW杯のような大きなイベントを実現させることができることをブラジル人に信じてほしい」

–W杯がブラジルにもたらすものは

「遺産だ。1982年W杯スペイン大会、92年バルセロナ五輪後にスペインは国として変わった。それを一例として、ブラジルも変わっていく。自分の国でW杯や五輪が行われることで、どれだけ自国が変われるかにみなさんはまだ気づいていない。いま、ブラジルでは多くの町で建設工事が進んでいる。それは国自体が変化しつつある証拠だ」

–交通インフラやスタジアムの建設の遅れについて不安の声もある

「だから私たちがいつも口を酸っぱくして、それをみなさんに訴えている。私とロナウドが一番心配しているのが期限が守れるか。私たちが現地に行き、圧力をかける。私はポジティブな性格なので、心配はしているが、必ず成功すると考えている」

–ブラジル人にとって、サッカーとは

「情熱だ。強いつながりを持っているもの。ブラジル人はサッカーと一緒に生まれてくる。だからこそ、サッカーに対して計り知れない愛がある」

–ブラジル代表がW杯で優勝するためには

「私はブラジルで開催される、こんなに素晴らしいW杯でプレーすることはできなかった。優勝するための要素は全てそろっている。代表チームが一つにまとまることが必要だ」

【用語解説】W杯ブラジル大会

第20回のW杯。ブラジルでの開催は1950年に次いで2度目。2014年6月12日に開幕、決勝は7月13日でリオデジャネイロのマラカナン競技場。首都ブラジリアやサンパウロ、リオデジャネイロなど、ブラジル国内12都市で開催される。参加は32カ国・地域で、現在、既に出場が決まっているのは開催国のブラジルのみ。組み合わせ抽選会は来年12月6日、ブラジル国内で。6月にはW杯のテスト大会を兼ねたコンフェデレーションズ・カップが開催される。

http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/soccer/614446/