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【クラブW杯】今年の決勝は面白い! 「攻撃力のチェルシー」対「堅守のコリンチャンス」


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「堅守のコリンチャンス」まぁ確かにそうなりますよね、チチ監督のやり方でいくと。本来ならもっとアグレッシブで、攻撃的で、芸術的で、魅力的なブラジルサッカーを見せて欲しいところですが、まぁ手堅く守って勝ちにいくという感じでしょうか。注目です。

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■【クラブW杯】今年の決勝は面白い!「攻撃力のチェルシー」対「堅守のコリンチャンス」

やはりスター軍団は強かった。

クラブW杯準決勝。ヨーロッパ王者にして、今大会の優勝候補でもあるチェルシーは、北中米王者のモンテレイと対戦した。

相手のモンテレイは、準々決勝で蔚山現代に3-1と快勝。ショートパスとドリブルを巧みに組み合わせた攻撃で、アジア王者を圧倒していただけに、チェルシーに対しても高い攻撃力で十分対抗できるのではないか。そんな期待も膨らんでいた。

ところが、フタを空けてみればチェルシーが3-1で勝利。試合終了間際に1点こそ失ったものの、危なげのない試合運びで完勝したのである。

モンテレイのブセティク監督が「(チェルシーと)同等の力を見せられた時間もあった」と話したように、90分間のなかには、明らかにモンテレイ・ペースの時間もあった。だが、1試合をトータルで考えれば、そんな「モンテレイの時間」さえ、チェルシーの想定内だったように見えた。

前後半とも、序盤は一気呵成(いっきかせい)に攻め込む。そして、ゴールを奪った後はペースダウンし、相手の攻撃を受けとめながら効果的なカウンターを仕掛けていく。そんなしたたかさが、チェルシーには確かにあったからだ。

圧巻だったのは、後半立ち上がりの時間帯である。チェルシーはわずか3分間で2点を追加し、あっという間にリードを3点に広げ、「そこで勝負がついてしまった」とブセティク監督。一矢を報いるゴールを決めた、モンテレイのFWデニグリスも、「後半すぐに2点を失ったところにチェルシーとの差が出た。その後、立て直すことができなかった」と振り返った。

申し分のない快勝に、チェルシーのラファエル・ベニテス監督は満足気な様子で口を開く。

「いい試合だった。ハイテンポでいいプレイをし、いいゴールもあった。運動量も多かったし、チームが組織化されていた」

 指揮官だけではない。試合後の会見場の雰囲気も実に穏やかで、地元イングランドの記者が見せる反応も、概(おおむ)ね「心配していたけど、いいサッカーをしているじゃないか」という好意的なものばかりだった。

 無理もない。今季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)では、ディフェンディングチャンピオンとして史上初のグループリーグ敗退。ロベルト・ディマッテオ前監督が解任される事態にまで発展し、チーム状態はお世辞にも良好とは言えないものだったのだ。

 ところが、その後のプレミアリーグで徐々に調子を上げ、その流れに乗って迎えた今大会でもいきなりの快勝。攻撃陣のコンビネーションも冴え、CLでのもたつきがまるで嘘のようだ。

 最近好調のFWフェルナンド・トーレスについて問われたベニテス監督が、「チームが好調なので、チャンスが作れる。チームがチャンスを作るから、彼が点を取れる」と、あくまで「チーム自体がよかった」と強調するのも、当然のことである。

 対照的だったのは、12月16日の決勝でチェルシーと対戦する、南米王者のコリンチャンスだ。

 12日に行なわれた準決勝では、アフリカ王者のアル・アハリに勝つには勝ったが、わずか1点を辛うじて守り切る薄氷の決勝進出。特に試合終盤は猛攻にさらされるなど、苦戦の印象が強かった。

 当然、地元ブラジルからやってきた記者の反応は厳しくなる。「期待していたのに、まったくダメじゃないか」と言わんばかりの辛辣な質問も飛び出し、試合後の会見場には緊張感さえ漂った。

「(苦戦は)この試合の重さから来るプレッシャーによるもの。結果を求めなければならない試合では、いつものプレイができなかった」

 コリンチャンスのチテ監督はそう釈明したが、こうして準決勝2試合を振り返ると、決勝で分があるのは、どう見てもチェルシーのほうである。

 とはいえ、コリンチャンスの売りは堅守。王国ブラジルの代表としては、少々攻撃に物足りなさがあったのは確かだが、押されながらもアル・アハリの攻撃をしのぐという展開は、持ち味を発揮しての勝利だったと見ることもできる。チテ監督の「ペナルティエリアの外からのシュートはあったが、突破はされていない」という言葉も、単なる強がりには聞こえなかった。

 勝利へのアプローチこそまったく異なるものの、相手ペースになる時間もありながらしたたかに勝つという点では、コリンチャンスもまた、チェルシーと共通する。

 トーレスが「コリンチャンスは守備のいいチームで、攻撃力のある選手もいる。拮抗した試合になる」と話すように、両クラブの特徴から考えて、昨年の決勝のような一方的な試合(バルセロナ4-0サントス)になることは想像しにくい。

 一時の不振を脱し、好調を維持するチェルシーが、コリンチャンスの築く堅陣をこじ開けられるか。決勝は16日(日)の19:30キックオフ。今年は見応えのあるクラブ世界一決定戦になりそうだ。

http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/wfootball/2012/12/15/post_229/