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【2013年新春特集】13年のブラジル経済は「片肺飛行」、外需の弱さ内需で補う


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まぁ個人的には内需が堅調ならいいんじゃないんですかね、とも思ったりもしますが、中国の影響を色濃く受けて全体として沈んでいるという感じのようですね。今年こそは回復するとも言われていますが、どこまで回復するのか。V字回復は難しいとしても、「L字」は避けてもらって「し字」くらいに戻して欲しいですね。笑

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■【2013年新春特集】13年のブラジル経済は「片肺飛行」、外需の弱さ内需で補う

 「それはジョークだ」――。12年6月、ブラジルのマンテガ財務相は記者会見で大手金融機関クレディスイスがブラジルの12年成長率を1.5%と予想したことについて聞かれ、こう答えた。当時、同相は12年の成長率見通しを4%から大幅に下方修正し、11年の成長率2.7%を上回れば満足だと語っており、さすがに1%台の低成長はありえないと考えたのだろう。しかし、現在、市場ではブラジルが12年に1%程度の成長にとどまるとの見方が大勢で、1%を割り込むとの予想もジョークでは済まされなくなっている。

<V字回復見込みにくい、輸出頼み通用せず>

 景気は本格的な回復にはほど遠い状況だ。12年7-9月期の実質GDP(国内総生産)は前年同期比0.9%増と市場予想の1.9%増を大幅に下回り、ネガティブサプライズとして受け止められた。景気低迷の一因は、ブラジルの主要な輸出相手国である中国と欧州の景気悪化。また、ブラジル経済のけん引役として期待される内需も勢いがない。みずほ証券リサーチ&コンサルティングの折原豊水エコノミストは、「消費は減税やローン金利の低下が一定の下支えをしたが、思ったよりも回復のピッチは緩やか。背景には銀行の貸倒が高止まりしていることがある。リーマンショック以降の金融緩和・財政出動を受けて貸し出しや個人消費がかなり過熱し、その反動で貸倒が増えた」と指摘する。 

 景気は最悪期を脱したとみられるが、リーマンショック後の2010年に成し遂げた7.5%成長のようなV字回復は難しく、13年は緩やかな成長となりそうだ。中銀が24日に発表したエコノミストを対象とした週次調査では、13年の成長率が3.3%と予想されている。 

 ブラジルは輸出と消費という2つのエンジンで成長してきたが、13年は消費に頼ったいわば「片肺飛行」になりそうだ。輸出先の中国は以前のような2ケタ成長は見込めず、欧州も緊縮財政で低成長が続くと予想されることから、外需主導で景気回復を達成するシナリオは描きにくい。半面、内需は堅調と期待されている。折原氏は12年10-12月期には自動車販売の持ち直しが生産を下支えし、雇用も改善するなど景気の一部に明るさが出てきたとしており、「13年は生産と雇用が徐々に改善するなかで銀行の貸倒が緩やかに低下し、金利水準が低位で推移することで消費が増加する」との見通しを示した。

 政策面でのサポートも引き続き期待できる。政府は13年から景気対策の一環として電気料金の値下げを実施。また、12年末で期限切れの予定だった自動車購入に課される工業製品税の減税を13年半ばまで再延長することを決めている。 

<13年は利上げ見送りか、リスクはインフレ>

 金融政策はどうか。ブラジル中央銀行は11年8月から10会合連続で利下げを実施。その後、12年11月の会合では利下げを見送り、声明文で政策金利を現状の7.25%で長期間据え置くことを示唆している。景気の回復基調が弱いことから、市場でもいまのところ13年に利上げはないとの見方が強い。ただ、インフレには注意が必要。市場の想定以上に物価上昇が加速すれば、早期利上げもありえる。野村証券は12月7日付リポートで、ブラジルでは14年に大統領選を控えることから、物価高騰が国民生活に悪影響を与えるのを避けるため13年に政策金利が緩やかに引き上げられるとみており、同年末の政策金利を8.25%と予想する。 

 金利先高観が高まればレアル買い要因だが、13年には引き続き中銀が為替介入で過度な通貨高を抑制すると予想され、大幅な上昇は見込みにくい。中銀は景気が十分に回復するまで、1ドル=2.0-2.1レアルのレンジに収める方針とみられ、レアルは対円でも上値が重いだろう。

 株価は景気が回復基調となるなかで底堅い推移を見込む。外需が引き続き厳しい状況のため、輸出関連株や資源株は軟調となりそうだが、消費が上向くことで内需関連に物色の矛先が向かう可能性が高い。また、電力値下げの方針が打ち出され大きく下落した電力株や、貸倒増加の懸念から売られた銀行株が来年反発するかも注目となる。 

http://www.emeye.jp/disp%2FBRA%2F2013%2F0101%2Fstockname_0101_007%2F0%2F1/