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【2013年新春特集】ブラジル、成長シナリオの「死角」浮き彫りに


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ブラジル人的にはこういうの好きじゃないだろうなー、と思わず思ってしまうような(笑)、ちょっと厳しめの批判的コメントが並んだ記事です。まぁどれも事実だとは思うので、もちろん否定するつもりもありませんが、まぁ新年ですし、ここはブラジル人的に、まぁきっとうまくいくよ、良くなるよ、とポジティブに受け流してしまいたいところですね^^;

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■【2013年新春特集】ブラジル、成長シナリオの「死角」浮き彫りに

 旺盛な内需と豊富な資源がブラジルの経済成長をけん引する――。ブラジル株式やレアル建てファンドのセールストークに用いられるこうした言葉だが、楽観的な成長ストーリーはいまや過去のものと考えた方がよさそうだ。内需と資源、政策という3つの点で成長シナリオの「死角」が浮き彫りになった。

<死角1:貸し出し縮小で内需減速>

 ブラジルの実質GDP(国内総生産)成長率は11年の2.7%から12年に1%程度まで低下する見通しで、もはやBRICs(ブラジル・ロシア・インド・中国)の一角として急成長が期待されていたころの勢いはない(図1)。欧米経済が落ち込んでも内需が堅調ならブラジル経済は伸び続けるという期待は見事に裏切られた。消費者の借り入れ増加で内需が喚起されるはずが、現地で存在感の大きい欧州系銀行が債務危機の影響で貸し出しを縮小したことが響いた。

 14年のサッカーワールドカップ、16年のリオ・デジャネイロ五輪に向けたインフラ整備が経済成長を加速させるという見立てはどうか。巨額の投資が行われるのは確かだが、こうしたイベントが成長率の押し上げにつながるのは1人当たりGDPがまだ低く、これから中進国になるステージの国と言われる。ブラジルはすでに中進国のため、過剰な投資はバブルを生み、その崩壊で景気が急減速するリスクをはらむ。

<死角2:中国成長鈍化で外需悪化>

 また、内需に加えてブラジル経済のもう1つのエンジンと言える資源も現在は十分に機能していない。原因は資源の主要輸出先である中国の景気低迷。ブラジルの高成長は中国の資源需要とコモディティ(商品)価格の上昇が寄与した面が大きく、中国経済の減速に伴いブラジルの景気も悪化した。足元で中国の景気底打ち期待が再び高まってきたことはブラジルにとってポジティブだが、中国経済のV字回復は見込みにくく、資源需要の伸びも限定的になる可能性が高い。

<死角3:財政・金融政策頼み、成長戦略の不在>

 ブラジル政府および中央銀行は景気浮揚を目指し積極的な政策対応を行ってきた。政府が自動車購入に対する減税措置の期限を何度も延長するなど内需拡大に本腰を入れる一方、中銀は11年8月以降に10会合連続で利下げを実施。さらに輸出産業保護を目的に為替介入で通貨高を抑制している。

 しかし、当局の景気対策にも関わらず成長が伸び悩んでいるのはなぜか。保護主義的な政策の影響で製造業の競争力が育たず、一方で賃金の上昇が続き生産性が低下したとの見方が強い。成長戦略を描かず、財政政策と金融緩和頼みのままでは景気回復シナリオの実現は難しそうだ。

http://www.emeye.jp/disp%2FBRA%2F2013%2F0101%2Fstockname_0101_002%2F0%2F1/