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【威信をかける王国 ブラジルはいま(3)】 著しい中国、韓国の進出 W杯は日伯関係を見直す契機となるか


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日本企業ブランドを活かすべし、という話かとは思いますが、どうなんですかね…いや、否定するつもりは全くないものの、CMとか見ていて「日本のブランド」とか「日本企業」とかを耳にすると、妙な違和感を感じてしまったり…個人的には、日本ブランドを振りかざすよりも、SONYや味の素やヤクルトのように「え?ブラジル企業じゃないの?日本なの?知らなかったー」と言われたい気もしますが…

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■【威信をかける王国 ブラジルはいま(3)】 著しい中国、韓国の進出 W杯は日伯関係を見直す契機となるか

「テレビで家族を一つにします」-。ワールドカップ(W杯)での活躍が最も期待されるスター選手、ネイマールが呼びかける。パナソニックの現地法人がブラジルで放送している薄型テレビのコマーシャルだ。アイドル的人気を誇るネイマールを広告塔に起用したのには理由がある。

●「ブラジルにおける総合電機メーカーのポジションを確立したい」

 南半球の冬が終わった昨年9月中旬。ミナスジェライスで行われた冷蔵庫と洗濯機の製造工場の開所式で、現地法人社長の村上廣高は意気軒高だった。大型白物家電の同国内での生産は初。翌月に巨額純損失となる業績予想を発表したパナソニックは、地球の裏側で新たな挑戦を始めていた。

 ブラジル進出45年目。「日本で売れる品質の高い製品は全世界で売れる」との考えを捨て、現地のニーズにあった戦略に切り替えた。80億円をかけた新工場では、生活習慣調査に基づき、冷凍近くまでビールを冷やす仕組みなどを取り入れた冷蔵庫を製造。現地法人のブランド戦略部ゼネラルマネジャーの池之内章は「巻き返しの一歩としたい」と力説した。

●アジアナンバーワンから陥落した日本の地位
 
 その言葉が意味するのは、日本がアジアナンバーワンではなくなっている事実だ。日系人の象徴的な街だったサンパウロ中心部のリベルダージ地区。近年は韓国、中国人が経営する商店が激増し、「東洋人街」へと変貌した。ブラジル日本文化福祉協会事務局長で日系2世の中島エドアルド剛は「不況で日本企業が撤退し、リベルダージの空洞化も進んだ。ここに住む日系人は今、ほとんどいない」と明かす。

 日本貿易振興機構によると、ブラジルの1人当たりのGDP(国内総生産)はこの10年間で約4.5倍に上昇。しかし、日本企業の直接投資額は中国の約7分の1にすぎないとの統計もある。量販店にはサムスン電子やLG電子の製品が並び、市街地を欧米や韓国製の自動車が走る。

●日本企業のブランドは武器

 日本企業も手をこまねいてはいない。大手旅行会社エイチ・アイ・エス(HIS)は一昨年4月、サンパウロに南米初の店舗を開設した。主なターゲットは駐在の日本人ではなく、ブラジル人。潜在的需要を見込んでの進出だった。サンパウロ支店長の佐々木伸仁は「日本にいたら同業他社との違いは生み出しにくいが、こちらでは違う。日本企業のブランドは武器になる」と力を込める。

 日本人がブラジルに移り住み始めて1世紀以上が経過した。勤勉な日系人は現地の人たちに親近感を抱かせ、かつては特別な関係を築き上げていた。連邦下院議員の日系2世、ルイス西森は「日本は伸びゆくブラジルにもう少し目を向け、優秀な技術や人材を送り込んでほしい」と訴える。

 2014年W杯、16年にはリオ五輪を控え、大会準備を急ピッチで進めるブラジル。日本にも熱狂をもたらす世界的なスポーツイベントは、両国の関係を再び強固にする契機となるのか。 

http://sankei.jp.msn.com/west/west_sports/news/130103/wsp13010307000000-n1.htm