【威信をかける王国 ブラジルはいま(5完)】 ブラジル人はサッカーと一緒に生まれてくる…W杯ブラジル大会組織委理事 ベベト氏
ブラジル人にとってサッカーとは「情熱」だそうです、なるほど。もう来年に迫ったブラジルW杯、ぜひその情熱で大成功させて欲しいですね。ちなみにベベトもロナウドもW杯の組織委員会で頑張っている様子は、たまにTV等でも見かけますが、なんと「どちらも無償」なんですね、これは意外でした。
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■【威信をかける王国 ブラジルはいま(5完)】 ブラジル人はサッカーと一緒に生まれてくる…W杯ブラジル大会組織委理事 ベベト氏
サッカー元ブラジル代表FWで2014年ワールドカップ(W杯)ブラジル大会組織委員会理事のベベト氏(48)。J1の鹿島でもプレーしたかつてのセレソンは「ブラジルに来たときには自分の家のように感じてもらえるぐらい歓迎する」と日本への思いを語った。
--ブラジルと日本はサッカーを通じ、強いつながりがある
「昨年10月の国際親善試合では0-4で日本はブラジルに負けたが、いいチームだと思う。日本人の技術はブラジル人のレベルと変わらない。違いはチャンスがあれば決めるかどうか。親善試合では日本にもたくさんチャンスがあった」
--W杯組織委理事として、伝えたいメッセージは
「歴史上、最もすばらしいW杯にするため、(同僚で元代表の)ロナウドと一緒に多くの時間を費やしている。どちらも無償。W杯はブラジルに到来したチャンス。現役のころはW杯がいかに大変かということは何も考えてなかった。自分の体調管理やチームの勝利だけを考えていたが、主催側に回るといかに大きな世界がその内外にあったのか分かる。今回のW杯のような大きなイベントを実現させることができることをブラジル人に信じてほしい」
--W杯がブラジルにもたらすものは
「遺産だ。1982年W杯、92年バルセロナ五輪後にスペインは国として変わった。それを一例として、ブラジルも変わっていく。自分の国でW杯や五輪が行われることで、どれだけ自国が変われるかに、みんなまだ気づいていない。今、ブラジルでは多くの街で建設工事が進んでいる。それは国自体が変化しつつある証拠だ」
--交通インフラやスタジアムの建設の遅れについて不安の声もある
「だから私たちがいつも口を酸っぱくして、それを訴えている。私とロナウドが一番心配しているのが期限が守れるかどうか。私たちが現地に行き、圧力をかける。私はポジティブなので、心配はしているが、必ず成功すると考えている」
--ブラジル人にとってサッカーとは
「情熱だ。強いつながりを持っているもの。ブラジル人はサッカーと一緒に生まれてくる。だからこそ、サッカーに対してはかり知れない愛がある」
--ブラジルがW杯で優勝するには
「優勝するための要素は全てそろっている。代表チームが一つにまとまることが必要だ」
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【プロフィル】ベベト(本名ジョゼ・ロベルト・ガマ・デ・オリヴェイラ)1964年2月16日生まれ、バイーア州出身。現役時代はフラメンゴや鹿島でプレー。94年W杯アメリカ大会ではブラジル代表の優勝に貢献。ゴール後のパフォーマンス「ゆりかごダンス」で有名。引退後はリオデジャネイロ州議員などを務め、今年2月から現職。
http://sankei.jp.msn.com/west/west_sports/news/130105/wsp13010508010000-n1.htm