ブラジルレアル7日 上昇、ドル需要の減少で
為替介入の懸念などからレアルが上昇したようです。政府はレアル高対策を緩和する方針とのことで、今後の動向は気になるところですね。インフレ見通しは悪化の傾向にあるようですし。対円ベースで見ても、一時期は37円くらいまでいっていたものが、だいぶ戻ってきましたね。さて、今後どう動くでしょうか…
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■ブラジルレアル7日 上昇、ドル需要の減少で
【ブラジリア】7日のブラジル外国為替市場では、ドル需要の減少や、ブラジル中央銀行もしくは政府による市場介入懸念の後退を背景に、ブラジルレアルがドルに対して上昇した。
ブラジルレアルの終値は1ドル=2.0289レアル。前週末4日の終値は2.0346レアルだった。
ブラジルのマンテガ財務相は4日のダウ・ジョーンズ経済通信とのインタビューで、同国政府がレアル高対策を緩和する方針であることを明らかにした。
「当社では財務相が以前よりも介入に消極的になるとみている。そのため、レアル高是正策はおそらく縮小されよう」と、ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのアナリスト、イラーン・ソロト氏は述べた。
財務相の発言に加え、この日は主要国で重要な経済指標の発表もなく、ドル需要も減少したことから、レアルはドルに対して上昇した。ドル買いは通常、多国籍企業が収益を本国に送金する12月に増加し、1月になると減少する。
マンテガ財務相の4日の発言はおそらく、レアル安がインフレの上昇につながることへの同国政府の警戒感の高まりを反映するものだと、ソロト氏は指摘した。
ブラジル中銀がこの日発表した週間市場調査によると、今年のインフレ見通しは前週調査時からやや悪化し、年末の拡大消費者物価指数(IPCA)上昇率見通しは5.49%と、前週調査の5.47%から引き上げられた。
http://jp.wsj.com/article/SB10001424127887324890804578228051434693218.html