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焦点:ブラジル電力危機、雨不足で再来の不安拭えず


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電力問題、確かに自然が相手の水力発電への依存度が高いと、不安はつきないですよね。とはいって、原子力発電への依存度を上げるというのも違うとは思いますし。ここ最近、僕の知る範囲では雨は多く降っている印象ですが、肝心なダム周辺ではあまり降っていないようですね。そのあたりにもたっぷりと雨が降って、ひとまず直近の不安が解消すると良いのですが…

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■焦点:ブラジル電力危機、雨不足で再来の不安拭えず

[ブラジリア 9日 ロイター] ブラジルは2001年の電力危機時に比べて火力発電所が増えて水力発電への依存が低下しており、干ばつによる電力不足が起きにくくなっている。しかし前回の危機以降の発電能力増強が経済成長に追いついていないこともあり、危機再来の不安が拭いきれない。

01年の危機の際には雨不足で発電用ダムの貯水量が現在と同じ水準にまで低下。水力発電の依存度が88%と高かったため、8カ月にわたり配給制が実施された。市民や企業は20%の節電を余儀なくされ、当時の大統領は大統領府の冷蔵庫のスイッチを切るよう命じたほどだった。

その後政府が天然ガス方式を主流とした火力発電所を数十カ所建設し、発電能力を1万メガワット増やしたことから、今では水力発電の比率は3分の2程度に下がり、ブラジルは雨不足の影響を受けにくくなっている。

当局者によるとブラジルの発電能力は01年に比べて75%増え、火力発電は150%増加したという。

ロバン鉱業・エネルギー相は電力不足問題に関する会合後に記者団に対して、「エネルギーは需要をすべて満たすのに十分な供給量がある」と表明。ダムの貯水率は月末までには適切な水準に回復し、火力発電の増設は必要ないとした。またコストの高い火力発電を利用しても、年内に電力価格を20%下げるとしたルセフ大統領の計画が頓挫することはないとした。

鉱業・エネルギー相が問題は起きないと請け合っても、2年間にわたり成長が伸び悩むブラジル経済が今回の危機で足をすくわれるのではないかとの懸念は消えない。

主な理由はこの10年間の急速な経済成長だ。ルラ前大統領政権時代には3000万人が貧困層から脱して冷蔵庫やテレビ、エアコンを購入。電力消費は40%増えた。

ルセフ大統領はルラ政権で最初のエネルギー相を務め、電力危機の再来防止に取り組んで、エネルギー産業の構造改革やダム建設を進めた経緯がある。

<降雨待ち>

この夏ブラジルは貧困層の多い東北部が気温の上昇や数十年ぶりの雨不足に見舞われ、電力システムの脆弱性が露呈。すぐに雨が降らなければ配給制が再び導入されるリスクが高まっている。

既にエネルギー危機の芽が生じているとしてスポット市場で電力価格が上昇、ブラジルは価格の高い液化天然ガス(LNG)の輸入拡大を迫られている。エネルギー取引の清算を行う電力エネルギー商業会議所(CCEE)によると、エネルギー価格は昨年9月初旬から4倍程度に上昇し、昨年1月の20倍以上に達している。

雨が降ればこうした不安は解消するだろう。ブラジリアやサンパウロなどの大都市を含む一部地域では9日に大量の降雨があった。政府が不安の鎮静化に努めたこともあり、株式市場では公益株指数が5営業日ぶりに上昇し、国営ブラジル中央電力(エレクトロブラス)(ELET6.SA: 株価, 企業情報, レポート)は株価が4.3%上昇した。

http://jp.reuters.com/article/jp_energy/idJPTYE90903320130110