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ブラジルの通貨政策を読む―「管理された変動相場」でレアル独歩高は期待薄


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なるほど、レアルは過度な通貨高も通貨安も望まない「安定志向」だそうです。というわけで「レアル高を狙う日本の投資家にとって今年は我慢の年」だそうですよ^^;

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■ブラジルの通貨政策を読む―「管理された変動相場」でレアル独歩高は期待薄

 ブラジルのレアルが対円で騰勢を強めている。レアル・円は12年半ばからのレンジ上限だった1レアル=40円の大台を突破しても勢いが衰えていない。しかし、これはレアル高というより、むしろ円の大幅下落が主導した相場。日銀に大胆な金融緩和を迫る「アベノミクス」への期待が続く間はまだ円が主役の展開が続くと考えられるが、期待が失望に変わったとき、今度はレアルがけん引役となってレアル・円が上昇を維持するかは大いに疑問だ。背景には「過度なレアル高は困る」というブラジル当局の意向がある。

 「ブラジルは管理された変動相場制を採用している」――。12年10月に地元紙のインタビュー記事に掲載されたマンテガ財務相のこの一言が、ブラジルの通貨政策そのものと言える。昨年は特に、中銀が度々為替介入に踏み切ることでレアルが管理された値動きの通貨であることを投資家に強く印象付けた。

 市場で「通貨政策の方向性が分かりにくいことがレアルへの投資を慎重にさせた」(大手シンクタンクエコノミスト)と指摘されるほど、12年のレアル相場は中銀の介入に右往左往した。昨年前半は中銀の連続利下げを受け金利先安観からレアルは対円、対ドルともに大きく下落したが、5月と6月に1ドル=2.1レアルの水準までレアル安が進むと中銀はすかさずレアル安阻止のため介入を実施。一方、その後レアル高方向に揺り戻され2.0レアルに近づく場面では先物市場でのドル買いに相当するリバーススワップ契約の入札を行い、今度はレアル高阻止に動いた。

 このように一見スタンスの把握しにくいブラジルの昨年の通貨政策だが、逆に言えば過度な通貨高も通貨安も望まない「安定志向」と考えれば納得がいく。行き過ぎたレアル安は物価高騰を招く恐れがある一方、レアル高は輸出競争力の低下につながるためだ。実際、当局は景気が持ち直すまで2.0-2.1レアルを中心にしたレンジに収めたい意向があると考えられている。昨年11月には7-9月期実質GDP(国内総生産)が失望され2.1レアルのレンジを超えてレアル安が大きく進む場面があったものの、中銀は即座に介入し再びレンジ内に押し込んだ。12月には、為替先物市場でのドルのショートポジション(売り持ち)規制を緩和し、ドル売り・レアル買いの余地を拡大することでレアル安加速を防ぐ姿勢を見せている。

 今年もブラジル当局が「豹変」することは期待しにくく、過度な相場変動は介入などにより抑制される可能性が高い。円の独歩安が続けば話は別だが、そうでなければレアル・円が大幅上昇するシナリオは描けない。しかし、為替レートの安定が寄与し緩やかな景気回復が実現すれば、14年はいよいよ当局がレアル高容認に方針転換するとの期待もある。レアル高を狙う日本の投資家にとって今年は我慢の年になりそうだ。

http://www.emeye.jp/disp%2FBRA%2F2013%2F0116%2Fstockname_0116_002%2F0%2F1/